
「介護福祉士の試験に合格しようと思ったら、いつから始めてどれぐらいの期間勉強したらいいですか?それに何時間費やせばいいんでしょう?」
「集中力や記憶力には個人差があるので一概には言えませんが、勉強のスタートは早いにこしたことはありません。実務経験ルートでは、仕事をしながら受験する人が多いでしょうから、1日にたくさんの時間を確保することは難しいでしょう。ですから、短時間の勉強をコツコツと積み上げていくことが合格へとつながります」

こんな疑問を解決します
この記事の内容
介護福祉士試験に合格するためには、いつからどれぐらいの期間、そして何時間勉強すればいいのか、について書いています
こんにちは、せいじです。介護業界に20年以上従事し、現在は主に介護関連の講師やコンサルタントとして活動しています。介護福祉士の筆記試験対策講座も、複数の学校で担当しています。
さて、介護福祉士の試験で合格しようと思ったら、いつから始めてどれぐらいの期間、そして何時間ぐらい勉強する必要があるでしょうか。
勉強する能力には個人差があるため、一概にこれぐらい、というのはなかなか言えません。
ですが、介護業界の定説としては、最低でも3ヶ月前から始めれば間に合う、とされています。
実際に、介護福祉士の対策講座も、10〜11月ぐらいから始まるところが多いですからね。
とはいえ、3ヶ月間で間に合うのは、講座の受講によって勉強方法や出題の傾向が把握でき、リソースを集中できるからです。
独学の場合は、もっと時間が必要だと思ってください。
確実に合格を勝ち取りたいのであれば、約半年の期間、そして1日2時間ペースが一つの目安となります。
というわけで、今回は介護福祉士試験に合格するために必要な期間や勉強時間について解説します。
介護福祉士試験の合格に必要な勉強時間はどれぐらい?

では、介護福祉士試験に合格するために、どれぐらいの勉強時間が必要になるかを見ていきましょう。
勉強方法と共におさえていきます。
過去問題を解いて選択肢の関連などを調べる
勉強のスタートは、過去問題集を解くことです。なぜなら、過去の試験を解いてみることで、どんな試験か、どんな問題が出るかがなんとなく把握できるからです。
問題が解けたら答え合わせをします。このときに出てくる点数が、現状の実力ということになります。
ただし、点数はあまり気にする必要がありません。どれぐらいできたかよりも、どんな問題が出るかを把握する方が重要です。
そして、もっと重要なのはここからです。
答え合わせが終わったら、問題集についている解説や、参考書、実務者研修のテキストなどを使って、選択肢の正答、誤答の根拠を調べていきましょう。
本番の試験では、過去に出題された問題に関連する問題が出ます。
ですから、問題をただ解くだけではなく、その問題で問われている内容から関連する事柄をおさえておく必要があるのです。
この作業は、1問につき30分ほどかかります。試験は125問ですから、1回の過去問題で約60時間を費やす形になります。
そこに問題を解く時間、4時間を加えて、1過去問あたり最低64時間は必要と考えてください。
過去問題は、基本3年分の勉強をしておけば合格できると言われています。過去3年分を実施するとして、単純計算で約180時間かかることになります。
繰り返し実施し記憶を定着させる
そこから過去問題集を繰り返し解きつつ、関連する内容も記憶に定着させていきます。
過去3年分を最低3回は繰り返したほうがいいとされていますが、すらすらと頭の中で浮かんでくるようになるまで繰り返していきましょう。
1回分で4時間、それを3年分なので12時間、これを5回繰り返すとしたら60時間になります。
全部合わせると、約240時間がかかることになりますが、ここまでできれば、合格の可能性は極めて高くなります。
そして、まだ時間があるようでしたら、予想問題集に取り組んだり、模擬試験を受験するといったことに時間を費やしてください。
試験勉強はいつから始める?必要な勉強期間は?


「なるほど、目安としては240時間勉強すればいいということですね。この時間から逆算していけば、いつから勉強を始めればいいかがわかりますね!」
「そうですね。仕事をしながら勉強する人が多いでしょうから、1日に勉強できる時間は限られていますよね。私としては1日2時間の勉強をおすすめします。集中力を考えても、これぐらいが限界でしょう。1日2時間を半年毎日続けると260時間になります。ですから、半年前から始めればクリアできることになりますね」

試験勉強のスタートは早い方がいい
介護福祉士試験の勉強をいつから始めるかですが、1日2時間の勉強時間とすると、半年前からスタートというのが一つの目安になります。
ただし、いきなり2時間の勉強を習慣づけられるか、というとそうではありませんよね。
習慣づくまでは、途中で挫折することもあるでしょう。そう考えると、スタートは早ければ早いほうがいいと言えます。
やり直しがきくからです。
中には、早くしすぎるとモチベーションが続かない、という人もいるかもしれませんが、習慣にできればモチベーションに関係なく続けることができるはずです。
することが当たり前になるからです。この状態にいかに早く持っていけるかがポイントですね。
実務者研修とリンクして勉強する
勉強を始めるきっかけとしては、実務者研修を用いるのがひとつの方法です。
実務者研修は、だいたい1〜3ヶ月、8回程度のスクーリングで行われます。スクーリングで勉強する以外は、テキストなどを使って自宅学習となります。
この自宅学習を介護福祉士試験の勉強のきっかけにするのです。
ですから、まだ実務者研修を修了していない人は、介護福祉士試験の半年ほど前から始まる講座を選ぶといいでしょう。
実務者研修の自宅学習で、強制的に勉強しなければならない状況を、勉強の習慣化につなげていきましょう。
継続は力なり
合格するために、なによりも重要なのは継続することです。1日2時間の勉強を試験日までコツコツと続けてください。
そうすることで、確実に実力をつけることができます。
続けるコツは、毎日することです。
仮に忙しい、疲れているといった理由で、2時間の勉強が難しい日でも、問題を1問解く、テキストを1ページだけ読むなどして、続けるようにしましょう。
介護福祉士試験の合格に必要な勉強時間はどれぐらい?:まとめ

「1日2時間を半年間、コツコツ勉強することで合格につながるのか。1日2時間、これを目標に頑張ります!」
「いえいえ、目標は合格に必要な実力をつけることですよ!単に1日2時間勉強すればいいというわけではありません。1日2時間の勉強は、合格するための手段です。手段が目標になってはいけませんよ。勉強する方法については、下記のリンク記事を参考にしてくださいね」


「はい、すみません・・・・」
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こんな疑問を解決します こんにちは、せいじです。介護業界に20年以上携わっており、現在は独立して介護の講師やコンサルタントの仕事をしています。介護福祉士試験対策講座も複数の学校で担当しています。 さて ...
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この記事のまとめ
- 介護福祉士試験で合格に必要な勉強時間は240時間ほど
- 1日2時間ペースで半年の期間が必要
- 実務者研修をきっかけに勉強を習慣づけることが重要
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。