
「訪問介護の営業を担当していて、上司からチラシを作れって言われたんです。でも、どんなチラシを作ったらいいのかわからなくて。訪問介護で成果の出るチラシの作り方が知りたいです」
「営業をする際はツールとなるものも重要ですね。チラシもよく用いられます。チラシには、最低限必要な情報と、目を引くアピールポイントが必要です。ちょっと整理していきましょうか」

こんな疑問を解決します
この記事の内容
訪問介護の営業で成果の出るチラシの作り方について書いています
こんにちは、せいじです。
介護業界に20年以上携わり、訪問介護やデイサービス、施設入所の営業を経験してきました。
また、逆に営業を受ける側のケアマネジャーの経験もあります。
さて、訪問介護も含めて、営業をする際に必要なのが営業ツールです。
手ぶらでの営業は、効果が薄いからです。
パンフレットやチラシ、その他なにか相手に有益となるものを持っていかないと、なかなか相手にしてもらえません。
その中でも、手軽に作りやすい「チラシ」を使って営業するケースが多いと思います。
しかし、ただ作って持っていけばいいってものでもありません。
チラシを作る目的は、利用者を獲得するためですから、営業相手に見てもらえないとただのゴミと同じになります。
というわけで、今回は訪問介護の営業で成果の出るチラシの作り方について解説します。
チラシはなんのために作る?その目的とは?

まずは、訪問介護の営業ツールとして、チラシを作る目的について見ておきましょう。
目的がないと、必要な情報は見えてきませんからね。
まとめると、次のようになります。
チラシの目的
- 訪問営業する際のツールとして
- 事業所を知ってもらうため
- 利用者への紹介ツールとして
それぞれ掘り下げていきます。
訪問営業する際のツールとして
チラシは、訪問営業する際のツールとして重宝します。
手ぶらで、ただ挨拶するだけの営業は、ケアマネジャーとしても迷惑だからです。
ですから、なにか訪問する理由づけが必要になるのです。
「チラシを持ってきました!」というだけでも、最低限の理由にはなります。
さらに、そのチラシがケアマネジャーにとって有益なものであれば、営業の成果が上がりやすくなります。
事業所を知ってもらうため
チラシには、事業所を知ってもらう目的があります。
チラシを見て、こんな訪問介護事業所があるんだ、というのを知ってもらうのです。
訪問して手配りで渡す場合もありますが、より広く、たくさんのところに、労力をかけずに知らせるのであれば、FAXで送る、という方法があります。
とはいえ、ケアマネジャーが所属している居宅介護支援事業所には、日々たくさんのFAXが送られてきます。
その中には、いろいろな営業目的のチラシが含まれています。
ただ送っているだけでは、他のFAXと紛れて相手の目に留まることはないでしょう。
なにかしら他とは違う情報やチラシの作り方をすることで、ケアマネジャーの目に留まりやすくなります。
利用者への紹介ツールとして
ケアマネジャーは、利用者にサービスを紹介する立場にあります。
その際にチラシやパンフレットがあれば、利用者への紹介ツールとして使用することができます。
たとえサービスや料金が変わらなくても、事業所の名前だけしか伝えられないのと、「こんな事業所よ」と視覚で伝えられるのとは違ってきます。
視覚で伝えられる方が、伝えやすいですからね。
成果が出やすい訪問介護のチラシの作り方


「チラシの目的は分かりましたが、訪問介護はデイサービスなどと違ってサービス内容も料金も同じですよね。ケアマネジャーや利用者からしたら、どこの事業所でも同じなんじゃないですか?」
「基本的なサービスや費用は同じですね。だからこそ、選ばれるために特色を作って、伝えなければなりません。チラシも工夫して、他の事業所よりも印象に残るチラシを作る必要があるわけですよ」

成果の出るチラシのポイント
- スタッフの写真を載せる
- カラーにする
- サービスの内容や料金表を載せる
- インパクトのあるワンフレーズを入れる
- 空白を活用する
スタッフの写真を載せる
チラシには、訪問介護員の写真を載せるようにしてください。
人の顔が載っているチラシには、目が留まりやすいという効果があるからです。
そして、実際に働いている人の顔が載っている方が、相手に印象づけしやすくなります。
なぜなら、こんな人たちが来てくれるんだ、とイメージしやすくなるからです。
集合写真でも、個人写真でもいいので、働いている職員の顔や姿がわかるようにしてください。
カラーにする
チラシを作る際はカラーにしてください。
白黒のチラシよりも、カラーのチラシの方がずっと見る気になるからです。
また、白黒よりカラーの方が伝えたいことを伝えやすくなります。
色を変えて目立たせることができるからです。
前述したスタッフの姿も、カラーの方が分かりやすいですしょう。
ですから、チラシはカラーで作るようにしてください。
サービスの内容や料金表を載せる
チラシには、サービス内容や料金を載せるようにしてください。
ケアマネジャーが利用者に紹介するときに便利だからです。
つい、営業相手のケアマネジャーは専門職であり、当然訪問介護のサービスを知っているため、情報として端折ってしまうことがあります。
しかし、ケアマネジャーはそのチラシを利用者に紹介する際に使います。
チラシにきちんと書かれていると、利用者に訪問介護の説明が非常にしやすくなります。
そのあたりを考えて、必ずサービス内容と費用を記載するようにしてください。
インパクトのあるワンフレーズを入れる
チラシには、インパクトのあるフレーズを大きく載せましょう。
相手の目がチラシに留まりやすくなるからです。
ケアマネジャーは、ただの訪問介護事業所のチラシは、掃いて捨てるほど見てきています。
相手の目をチラシに向けようと思ったら、ケアマネジャーの目を引くような情報が必要になってきます。
ケアマネジャーの目を引くのは、ケアマネジャーが望んでいて、他でやっている事業所が少ないサービスなどです。
たとえば、自費サービスで他がやっていないものをサービスとして設けるとか、「すぐにサービスに入れます」といった、困ったときに即座に対応してくれそう、といった情報を盛り込むといいでしょう。
空白を活用する
チラシが目に留まるようにするには、見る気になるようなものにしておく必要があります。
前述したインパクトのあるフレーズもそうですが、仮にチラシいっぱいに細かい文字が書かれていたらどうでしょう。
読むのにゲンナリしてしまい、見る気も失せてしまいます。
ですから、チラシに載せる情報は必要最小限に抑えるようにしてください。
つい、伝えたいことをできる限り載せたいと思ってしまいがちですが、いくら載せても読まれないと意味がありませんからね。
文字の情報を減らす工夫としては、イラストや写真の活用があります。
言葉で説明しなくても伝われば、文字数を減らすことができますよね。
そうして空白スペースを作ることで、逆に伝えたいことを目立たせ、読む気にさせる効果があります。
また、伝えたいことを目立たせる効果が得られるのです。
訪問介護の営業で成果の出るチラシの作り方:まとめ

「これでチラシはバッチリですね!バンバン作って営業に回りたいと思います!」
「ちょっと待ってください。営業ツールはチラシだけではありませんし、チラシをまけば良い、というわけでもありません。営業のポイントをおさえてやっていく方が、成果もあがりやすいですよ!まず、その辺りを把握してから行ってくださいね!」

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この記事のまとめ
- 利用者を獲得するための営業ツールとして、チラシは大変有効
- 情報は最低限におさえ、相手が見たくなるようなチラシを作成する
- 写真やイラストを活用しながら、少ない言葉でたくさんの情報を伝える
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。