
「あ〜ぁ、介護福祉士試験、ダメでした・・・。あんなに勉強したのに・・・。この先も取得できるのかどうか、自信が無くなっちゃいました」
「介護福祉士試験、残念でしたね。でも、不合格は決して無駄ではありませんよ。というより、この経験を無駄にしてはいけません。せっかく頑張ったんですから、次回の合格に向けてさっそく一歩踏み出しませんか?」

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この記事の内容
介護福祉士試験で不合格だった人に必要なこと、について書いています
こんにちは、せいじです。介護業界に20年以上従事し、現在は介護の講師をしています。介護福祉士試験対策講座も複数の学校で担当しています。
さて、介護福祉士試験にチャレンジしたものの、残念ながら落ちてしまったという人もいるでしょう。
介護福祉士試験はかんたんなどと言われ、毎年70%前後の方が合格しますが、逆にいうと約30%の人は不合格になります。
ですから、実際は落ちることも珍しくないのです。
とはいえ、不合格だった人にとっては、今までの努力が無駄になってしまったと感じているかもしれません。中には、介護福祉士の取得をあきらめようかと悩む人もいるでしょう。
しかし、ここであきらめてしまっては、今までの努力が本当に無駄になってしまいます。努力を無駄にしない方法は唯一、介護福祉士に再度チャレンジして合格することです。
ただし、今までやってきたやり方で不合格だったわけですから、次回に向けて同じことをしていては、合格できるわけがありません。
つまり、不合格だった原因を究明し、改善することで合格につながるということです。
というわけで、今回は介護福祉士試験に不合格だった人が、合格に向けて必要なことについて解説します。
介護福祉士試験に落ちた、不合格になった原因を究明する

介護福祉士試験に落ちた人に必要なことは、なぜ不合格という結果になってしまったのか、その原因を究明することです。原因がわかれば解決策も見えてきますからね。
ですから、まずは不合格の原因を探っていきましょう。
不合格の原因として考えられるのは、次のようなことです。
不合格になった原因
- 勉強時間を確保できなかった
- 勉強のやり方がまちがっていた
- 試験本番で実力が発揮できなかった
勉強時間を確保できなかった
不合格の原因としてまずあげられるのが、勉強時間の不足です。実務経験ルートで受験する人は、仕事をしながら、さらに家事も、そして人によっては子育てや家族サービスもしながら勉強しなければなりません。
仕事については、シフト制で夜勤もしながら受験する人も多いでしょうから、不規則な生活の中で勉強に体力を回せない、机に向かったとしても集中できない、という状況に悩む人もいるかもしれません。
ですから、どうしても実質的な勉強時間が不足してしまうわけです。
勉強のやり方がまちがっていた
勉強に十分な時間を費やしたはずなのに不合格だった、という人は、勉強方法がまちがっていたと言えるでしょう。
たとえば「介護福祉士試験は過去問題集だけで合格できる」とよく言われますが、過去問題で高得点が取れたからといって、しっかりと勉強したことにはなりません。
なぜなら、過去問題集で必要なのは高得点を取ることではなく、問題の選択肢を掘り下げて理解することだからです。
というのも、過去の問題がそのまま試験に出る可能性は極めて低いのです。ですから、過去に出題された問題と答えを組み合わせて覚えても意味がありません。
そうではなく、出題された内容について調べ、関連する内容がちがう角度から出題されても正解できるようにしておかなければならないのです。
また、現場経験で答えやすい問題にばかり取り組み、現場の経験が生きない制度の理解や福祉の歴史などの勉強がおざなりになっていた、なんてことがありませんか?
独学で取り組んだ場合、どうしても接しやすい問題にばかり集中してしまいます。なぜなら、過去問で答えられないと気が滅入ってくるからです。
なので、正解しやすい問題にばかり取り組んでしまうのです。
しかし、当たり前の話しですが、合格しようと思ったら自分がむずかしいと感じる問題に取り組まなければなりません。
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試験本番で実力が発揮できなかった
不合格の理由が、試験本番で実力が発揮できなかった場合もあるでしょう。
どれだけしっかりと勉強したとしても、それが本番で発揮できなければ試験に合格することはできないからです。
本番で実力を発揮できない原因としては、次のようなことがあげられます。
本番で実力が発揮できない原因
- 緊張して集中できなかった
- マークシート式の試験で戸惑った
- 体調が悪かった
試験本番で実力を発揮できないのは、まとめると試験になれていないからと言えます。
なれていないので緊張したり、焦ってミスをしたり、ということが起こるのです。
また、体調が万全でなく、試験に集中できないこともあるでしょう。
実力だけでなく、試験になれ、試験に向けてしっかりと体調管理することも合格には必要な要素ということですね。
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介護福祉士試験に合格するために必要なこと


「なるほど、自分が合格できなかった原因がわかった気がします。でも、どう改善したらいいか、までは見えてきません。具体的にどうしたらいいんでしょう?」
「その前に知っておいてほしいのは、今回の不合格があったから原因が洗い出せて、改善に向けて取り組むことができるということです。つまり、不合格は合格への布石になるものなんです。繰り返しになりますが、不合格は決して無駄ではないと理解してください。合格に一歩近づいたわけですからね。では、改善策を具体的に見ていきましょうか」

合格に向けての改善策
- 介護福祉士試験対策講座を受講する
- 勉強時間が確保できる環境を作る
- 試験本番に必要な準備をする
介護福祉士試験対策講座を受講する
勉強の時間が十分に確保できなかったり、正しい勉強の仕方がわからない場合は、試験対策講座を受講することがおすすめです。
なぜなら、介護福祉士試験に合格するためのノウハウを持ったプロの講師から、合格に必要な勉強方法や出題の傾向などを伝授してもらえるからです。
勉強方法や勉強するポイントが手に入るため、独学するよりも短い時間で合格に近づくことができます。
また、講座の受講によって強制的に勉強する機会ができ、自己学習へのきっかけにもなるでしょう。
勉強時間が確保できる環境を作る
仕事が忙しかったり、人手不足で無理な勤務を続けなければならず、どうしても学習する時間が取れないといったことがあるかもしれません。
その場合は、職場を変えるという選択肢もあります。
たとえば、仕事の時間が不規則で残業もたくさんある職場だと、そうではない職場と比べた時に勉強の時間の確保は難しくなります。
しかし、夜勤がなく勤務時間も比較的一定である業種、具体的にはデイサービスや訪問介護といった仕事であれば、勉強する時間も確保しやすくなるでしょう。
夜勤がある職場でも、極端に夜勤の回数が多かったり、残業時間が多いと言うことではなければ、十分勉強する時間を確保することができるはずです。
今働いている職場の環境が改善されないようであれば、思い切って転職することも検討してみてください。
試験本番に必要な準備をする
正しい勉強方法で合格に足る勉強時間を確保できたら、あとは本番で実力を発揮できる準備を整えましょう。
本番で実力を発揮するために必要なことは、本番を想定した準備をすることです。
たとえば、模擬試験を受けたり、普段から本番の環境を想定して勉強に取り組むといったことです。
本番の環境を想定するとは、具体的には過去問題や予想問題集をする際に、時間をはかってマークシート式の解答用紙を使用して行うといったことです。
そうすれば、本番で実力を発揮しやすくなるでしょう。
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介護福祉士試験に落ちた、不合格になった人に必要なこと:まとめ

「たしかに、不合格によって改善策が見つかったわけですから、意味はありますね!いつまでもくよくよしていても仕方がないですものね。勉強方法を見直して、次回に向けて頑張ります!」
「そうですね。今回の悔しさを必ず合格につなげましょう!」

この記事のまとめ
- 不合格を次に活かすために、不合格だった原因を考える
- 原因から改善方法を考える
- 不合格は合格への布石ととらえる
ということで、今回はこの辺で終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。