
「介護職の将来性ってどうなんですか?今はきつい、汚い、給料安いって、悪いイメージばかり取り上げられますが、将来的には発展していく業界なんでしょうか」
「介護の仕事は将来性の高い仕事と言えますよ。今回はその理由について見ていきましょうか」

こんな疑問を解決します
この記事の内容
介護職の将来性について解説しています
こんにちは、せいじです。
介護の業界に20年以上携わり、現在は介護の研修の講師やコンサルタントの仕事をしています。
さて、仕事を選択するときのポイントとして、将来性はどうか、というものがありますよね。
長期的に続けていけるのか、そして続けていくだけの価値がある仕事なのか、という選択は、人生において非常に重要です。
例えば、これから衰退していく分野だと、短期的に稼げてたとしても、仕事を通じて得た知識や人脈がいずれ無駄になってしまう可能性が高くなります。
転職が必要になり、また一から能力を高めていかなければならなくなるんですね。
ですから、長く安定して続けられる仕事である、というのは大切なポイントでしょう。
介護職は、景気に左右されない仕事ですし、これからも高齢者が増えていくであろう日本では、仕事がなくなる心配がありません。
給料の改善についても、国が進めています。
さらには、自分の努力次第でキャリアアップしやすい、という特徴があります。
ですから、将来性の明るい仕事と言えるでしょう。
というわけで、今回は介護職の将来性について解説していきます。
介護職を取り巻く現状

では、介護職の将来性を見ていく前に、まずは現在の介護職を取り巻く状況についておさえておきましょう。
介護職の現状をまとめると次のようになります。
介護職の現状
- 3Kのイメージから人気が低い仕事
- 慢性的な人不足
- 介護職を始めやすい状況にある
それぞれ掘り下げていきます。
3Kのイメージから人気が低い仕事
介護職は、一般的に人気の低い仕事です。
なぜなら、3K(きつい、汚い、給料安い)というイメージが浸透しているからです。
たしかに介護職は特殊な仕事であるため、肉体的にも、精神的にもある意味他の仕事とくらべてきついと感じることがあるかもしれません。
また、人の排泄や入浴の支援をする仕事であるため、排泄物などを目にしたり、時には触ったりする機会があります。
一般的な感覚であれば「汚い」と感じる作業であり、抵抗を感じる人も少なくないでしょう。
さらには、そのような仕事にもかかわらず給料が安いという仕事です。
しかし、実際で言うと、イメージほど給料が安いわけではありません。
介護職の慢性的な人不足
3Kによる介護職の人気の低さは、そのまま人材不足につながります。
なり手が少なく、多くの施設、事業所が人が足りなくて困っている状態が続いているんですね。
そして、人が足りない状況は、この先も続いていくと考えられます。
なぜなら、サービスを必要とする高齢者は増えていく一方で、働き手は減っていくからです。
働き手の分母が減る中で、介護職を確保していかなければならず、人材の確保はこれまでよりも厳しくなると予想されています。
介護職を始めやすい環境にある
以上の状況から、介護の現場はなかなか厳しい状況にあるのですが、介護職をこれからしようと考えている人にとってはむしろ就職しやすい状況にあると言えます。
なぜなら、人が不足しているということは、就職口がたくさんある、ということになるからです。
ですから、未経験であっても、さらには無資格でも、かんたんにはじめられる環境が介護職にはあるんですね。

「でも、資格をとらないと採用されないんじゃないですか?」
「いえ、今は多くの施設、事業所が、資格取得支援の制度を設けています。就職して働きながら、無料で資格が取得できるのです。中には、研修を受けている時間も就業時間扱いとしてくれるところもありますよ。」

介護職は、専門職でありながら、かなり始めやすい環境になっているのです。
介護職の将来性

ここからは、介護職の将来性について見ていきましょう。介護職の将来性をまとめると、次のようになります。
介護職の将来性
- まだまだニーズは高まっていく
- 国が介護職の処遇改善を進めている
- 努力次第でキャリアアップが比較的用意
掘り下げていきます。
まだまだニーズは高まっていく
介護職のニーズはこれからもまだまだ高まっていきます。
なぜなら、サービスを必要とする人が、今後も増えていくからです。
その理由をまとめると、次の通りです。
介護職のニーズが高まる理由
- 高齢者の中でも75歳以上の後期高齢者が増加する
- 後期高齢者になると要介護者が増える
- サービスの必要量が増える
サービスを必要とする人が増える中で、供給を確保するために、今後も働く側が有利な状態が続くと考えられます。
国が介護職の処遇改善を進めている
介護サービスを必要とする人が増えていく中で供給を確保するためには、当然介護職を増やす必要があります。
介護職が増えない理由としては、前述したように3Kの問題があるわけですが、その中でも「給料が安い」という点が大きくあります。
そのために、国は介護職の処遇改善を進めています。
処遇改善とは、わかりやすくいうと給料を増やそうとしている、ということです。
これまでも、処遇改善加算、特定処遇改善加算といった制度によって、介護職の給料が改善されてきました。
今後も将来的に考えると、給料が増えていく可能性は十分にあると言えるでしょう。
努力次第でキャリアアップが可能な業界
介護の仕事は、資格を取得していくことである程度までキャリアアップすることが可能です。
学歴やこれまでの経歴に左右されにくいんですね。
介護の仕事に就いて、自分が努力をすることで、介護職のキャリアを高めていくことができるんですね。
自力だけである程度上がっていくことができるという点は、この仕事の大きな魅力と言えるでしょう。
介護職は将来性の高い仕事!その理由とは?:まとめ
介護職が将来性の高い仕事である理由について書きました。
この記事をまとめます。
この記事のまとめ
- まだまだニーズは高まっていく
- 国が介護職の処遇改善を進めている
- 努力次第でキャリアアップが比較的容易
介護職の将来性の高さを知って、介護の仕事を始めようかな、と考えてくださる人もいるかもしれません。
そんな人にぜひご覧いただきたいのが、介護職にはやりがいや魅力がいっぱい!どんな仕事?です。
介護職には、他の仕事にないやりがいや魅力がたくさんあります。ぜひ読んでみてください。
ということで、今回はこのへんで終わりにしたいと思います。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。